『B.K.S.IYENGER教授法に基づく 楽しいヨガ』(2014.5.20 tanakomo)
来月「親子ヨガ」のお手伝いをすることになって、久しぶりに本棚から出してきました。
この本の原題は "Yoga for
children"「子どものためのヨガ」で、内容は子どもから大人まで、初心者から指導者にいたるまで参考にできるものです。
ずっと前にヨガ講師のS先生から教えてもらったのですが、内容はとてもわかりやすいヨガの入門書になっています。
本の紹介を引用します。
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チャンチャーニ夫妻が著した本で、75種類のアサナが豊富な説明と図で紹介されています。各アサナの起源も物語でやさしく説明されているので、初心者から上級者まで活用することができます。アイアンガーヨガの真髄に近づくための必携書!
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アサナの起源の話やイラストが可愛いです。
出版社がまた「らしい」でしょ。
『怒らない 禅の作法』(2013.8.2 tanakomo)
また、禅のお話です。
以前ここで紹介した『禅、シンプル生活のすすめ』の著者、枡野俊明さんの本をまた紹介します。
見開き2ページにワントピック、禅の言葉を紹介しながら、とてもためになる教えがシンプルに書かれています。
読みやすくて、そして何度も読み返したくなる本です。
フナツはこの本を机の上に置いといて、仕事に取りかかる前の数分、気が向いたときに、気になるページだけ読んでいます。
人によってはトイレに置いといて、2ページだけ毎日読むというのもいいかもしれません。
本の帯から紹介しましょう。
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怒りに振り回されず、
穏やかな心で過ごしましょう。
そうすると、自分本来の力を
発揮できるようになるのです。
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目次は、
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第1章 「怒らないこと」は、なぜ難しいのか?
第2章 「怒らない人」になる、禅の習慣43
第3章 ケーススタディ 怒りを消し去る禅の作法
第4章 人生が変わる「怒らない生き方」
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ホント、一日怒らないでいられるとすべてが生産的で、そして気分のいい一日が過ごせます。無駄なエネルギーも使わないし、嫌な時間を過ごさずにいられます。
ここで紹介された禅の言葉を全部覚えたいなぁと思っております。
ぜひ、書店で見かけたら手にとってパラパラ見てみてくださいね。
ちなみに、今日出張ヨガだったのですが、「先生っていつも穏やかで怒るところが想像できない」・・・、なんていう褒め言葉をいただいて、なんかこそばゆかったです。
若い頃と比べて怒らなくなった、つまり人生が快適になったのは間違いないと思います。
最後に禅の言葉をひとつ。
「行解相応(ぎょうげそうおう)」
禅の理論と実践が一致している理想の姿のことを言うそうです。
日々精進ということで。
(2013.7.11 tanakomo)
はっきりヨガの本ってわけじゃないんですが、ヨガ的思想だと思ったのでこちらで紹介します。
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フナツが "Take Your Time."
という言葉を知った本です。以下に紹介する本の原題です。
2008年8月にexblogのほうでこの本の紹介をアップしました。
なので、以前からのフナツのブログの読者の人は覚えていてくれるかもしれません。また、ビジネスセミナー等で紹介しているので、そちらのほうでフナツから聞いたことがある人もいるかもしれません。
とても良い本なので(そしてきっとこの本に巡り会ったほうがいい人もいると思うので)、再度内容そのままにアップします。
少々長い書き込みになります。
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内容&感想:副題が「ゆったり暮らす8つの方法」です。
読んだ後で振り返ると、この題名と副題はちょっと軽い気がしました。この題名や副題からするといわゆるちょっとイージーな人生のノウハウ本のように思えますが(実際そういう部分もあるんですが・・)、書いてあることは、とってもとっても「深み」があります。
原題が“Take Your Time”(どうぞごゆっくり)だから翻訳者がその感じをこわすまいと軽く訳されたのかもしれないし、スローフードその他、「スロー」という言葉がメジャーになってきたので早川書房の編集者が「スローライフでいこう!」なんて考えたのかもしれません。
そして副題も英語で“8 point Program”という著者の提唱する実践の方法からきてます。しかしprogramが「方法」ねぇ・・、「方法」という言葉が軽いのかな・・?
ははは、けちをつけるのはやめましょう。
とてもしみじみよい本です。
「素晴らしい本」といってもいい。
偶然なんですが、この日新聞の占いで、今日はちょっといいことがあるという意味のことが書かれていたんですよね。(そうです、はい、フナツは占いは信じるほうです、いいことが書いてある日に限ってですが・・)だからこの本に出会えたことがいいことだったのだと思えたくらいです。
著者のエクナットさんは名字からもわかるようにインドからアメリカに来た人です。仏陀の言葉もたくさん出てきますし、マハトマ・ガンジーとも親しく、その思想も受け継いでいます。
表紙裏の著者紹介を見ると、インドで英文学教授および著述家として活躍した後、1959年フルブライト客員教授で渡米、1961年カリフォルニアに「ブルーマウンテン瞑想センター」を設立。1968年には(カリフォルニア大学)バークレー校で正規の授業として瞑想コースを開き、それから40年にわたりアメリカの人々に「瞑想」の奥儀を説くことに専念する、とあります。
少しずつ本の内容がわかってきた人が出てきたと思います。
でも早合点しないでくださいね。「最近のフナツはヨガに凝ってるしなぁ」とか「瞑想やレイキのこともよく授業で言ってるしなぁ」なんて思って「ふん、その手の本なのね」なんて流さないでください。
この本は、以前紹介した『七つの習慣』と同じく、多くの現代人の、そうです、これを読んでいるみなさんの、「人生の指南本」になるはずです!と断言してしまいます。(今これを書きながらちょっと心配になりましたが、『七つの習慣』って紹介しましたよね?えー、覚えてない??フナツも紹介したかどうか忘れました、ははは。でもとってもいい本なのでぜひお勧めです。フナツはこれで人生変わりました。だいぶ前のことですが・・。この本に出会うまでフナツはけっこう嫌な奴だったと思います)
実践するもよし、疑うもよし、まずはぜひこの本を手に取ってみてください。
この本とは関係ないですが「世の真実は一つであり、そこに至る道が異なるだけだ」という賢者の言葉もあります。ひとそれぞれに修行の姿は違いますが人生の平安と幸せを求めるのは同じということもいえます。
精神の平穏のための一つの完成された「プログラム」として実行するとよいのではないかと思います。
それから、精神的なものの価値を物質的なものの下に置く人が多いです。「霞は食えん」とか「それで食えるんか」とかね。さらに、精神的なものの価値を評価し、物質的なものより上位にあると信じている人でも、「ま、とりあえずそれは置いといて」とか「いろいろ言ってても実際食っていかなきゃいけないしね」なんて逃げるひとがいます。
しかし、フナツの乏しい人生経験からでも、そしてフナツのまわりの成功している人々を見ても、物質的な栄達は精神的なものの価値を認めることから始まっていることのほうが多いと思います。精神的なものの裏付けのない物質的な成功はまさに砂上の楼閣であって10年は持たないですね。もっと早いかな。
うーん、ちょっと入れ込みすぎかな、引いてしまう人が出そうですね。
(さきほど、訳し方が軽すぎと書きましたが)やはりこういう本は軽く紹介しないといけないのかな・・。
では裏表紙から、(これも結構カルい)
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何事もサクサクと手早いのが一番。スピードが命さ、というのは現代人の常識ですが、本当にそうでしょうか?実はあなたが今日仕事で失敗したのも、人間関係がうまくいかないのも、暮らしにハリがないのも、全部スピードアップした生活のせい。だからこそ“スローダウン”することが大事なのです。無理だと思えたゆったりした充実生活へのヒントを、心を癒すユーモアにくるんで説く本書は、忙しいあなたのための一冊です。
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たとえば、エクナットさんは、心をスローダウンさせることの大事さをこう説きます。
「怒り、恐れ、激情、衝動的な欲求など、否定的な思いは速く働く傾向があります。そのような思いにとらわれている心を、もし視覚化することができたら、それはまるでレースのように見えるのではないでしょうか。反対に愛情、忍耐、優しさ、慈悲、理解などの肯定的な思いはゆっくり働きます」(77ページ)
仏陀のこんな言葉はいかがでしょう?仏陀はいろんなものに腹を立てている弟子にこういいます。「誰もあなたを立腹させてはいないのですよ。何もあなたを立腹させてはいないのですよ。あなたが腹を立てるのは、あなたが腹を立てやすい性質だからなのです」
メヘル・ババのこんな言葉は?
「最善をつくせば、何も心配することはない。心配事を持たぬとき、人は幸せなり」
うーん、断片だけを取り出してもピンとこない人が多いかなぁ・・。先入観を持たせるだけになってしまいそうですね。でもなるだけわかりやすく紹介したいしなぁ・・。
スピードアップのためにはスローダウンが必要です。
「急がば回れ」ってね。フナツは最近この言葉の重みがやっとわかるようになりました。
それと「継続は力なり」ね。
「とるに足らないことだから別にやる必要がない」とか「そんなことやっても何も変わらない」と批判するだけで何もやらないのではなく、ほんの少しでも積み上げればほんと大きなものになるし、やってない人には永遠にわからないということです。
ええい、乱暴な紹介の仕方ですが、本屋さんでこの本を見かけたら、279ページからの「八つのステップ」だけでも拾い読みしてください。そしてちょっと興味がわいたら中身も読んでください。でもってフムフムとちょっと共感できて、フナツも紹介していることだし、このくらいのお金なら払えるな(660円+消費税です)と思ったら家に持って帰ってじっくり読んでみてください。
いつもいらいらしていた、悩みとストレスの多い生活が少しでもこの本によって変わり、自信に充ち溢れ、幸せで充実した思いでいっぱいの日々が暮らせるようになるといいですね。(ちょっと言い過ぎか・・)
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これをアップしてからはや5年、でも決して古びてないし、今もって素晴らしい本だと思います。
『禅、シンプル生活のすすめ』(2013.2.6 tanakomo)
この本は、私のヨガスートラ講座の受講生の方々に紹介しようと思って買った本です。
本屋さんで立ち読みしながら、ヨガスートラに書いてあることと共通する部分がけっこうあるなあとまず感じ、さらに、実にわかりやすく読みやすく書かれていて、それに加えて、具体的な人生への処方箋をくれる本だなと即買いしました。
見開きワンテーマという構成がすごくいいし、文字の配置や大きさ、デザインなども本当にすっきりしています。シンプル生活っていう本の題名どおりです。
ホント、この本を読むだけでも、すっきりと「心が洗われる」気がします。
この本に書いてあるような、日常生活でとても簡単にできるたくさんの修行に加え「この本を折に触れて読むこと」をもうひとつの修行にしてもいいなと思いました。
著者の枡野さんは、(あ、今年還暦だ)神奈川県にある曹洞宗のお寺の住職でありながら、庭園デザイナーとして、多摩美大、ブリティッシュ・コロンビア大、玉川大などの教授を歴任され、禅の思想と日本の伝統文化に根ざした「禅の庭」の創作活動で、国内外で高い評価を得ている方です。
2006年度のニューズウィーク日本版での「世界が尊敬する日本人100人」にも選ばれた方です。
いわゆる抹香臭いお寺のお坊さんの辛気くさいお説教(内容は同じことを言ってるんでしょうが)とはひと味違う、現代人にも共感できるような形で「禅」の思想が、この本では語られていると言っても過言ではないでしょう。
本の内容も少し書いておきます。
まずは本の帯から、
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ラク〜に生きる“人生のコツ”
求めない。
こだわらない。
とらわれない。
一日ひとつ実行するだけで、
生まれ変わった自分を実感できるはずです!
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本の裏表紙から、
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悩みがふっと消える人生の処方箋
・変化に「気づく」―すべては、この「気づき」から始まる
・息をゆっくりと吐いてみる―マイナスの感情を退治する方法
・脱いだ靴を揃える―すると、生き方が美しくなる
・自分の手で自然に触れる―すぐそこにある幸せに気づく
・悩むより動く―そのほうがずっと簡単です
・一日、一日を大事に生きる―人生は本当にあっという間だから
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でもってですね、何がフナツの心を一番とらえたかというと、この本の始まりが、
第1章 [「今日のあなた」を元気にする30項]
「習慣」をちょっと変えてみる、
ボーッとする時間をもつ
で始まっているんです!
これは、いろんなところでフナツも力説していることなので嬉しいなということで・・。
しみじみと良い本です。
ぜひ本屋さんで手にとってみてください。
『「これ」だけ意識すればきれいになる』(2012.5.15 tanakomo)
幻冬舎さんってホント最近おもしろい本を出してるなと思います。
この本は女性の方に、特にお勧めです!!
毎週月曜日の「ヒーリング&リラクゼーションヨガ」クラスや、月2回の「ワンコインヨガ」クラス、あと「手のひらセルフケア」のクラスなど、最近身体について研究したり、いろいろと考えたり、またそれらのことを人前で話したりすることが多くなっているので、この手の本をけっこうたくさん読むようになりました。
その中でも、ぜひお勧めということで(まあ、この手の本は、ここで紹介するに値しないかなり眉唾なモノも多いんです)この本を紹介します。
この本に書かれている「126の習慣」は、ヨガ的見地からも(まだまだ勉強中ですが)身体の仕組み的観点からも、そして精神的な事柄からも共感できて、有用なものが多いと感じました。
副題が「自律神経美人をつくる126の習慣」です。
著者は、順天堂大学の医学部教授で、いわゆる、「○○すれば絶対ヤセる」的な言い方はせず、さらに医学的見地から見た見解が多いです。
本の帯の記述を引用してみますね。
<まずは腸と呼吸を整える。そこから体内リセットが始まる>
<「ゆっくり、楽に」そう意識した瞬間から人生は輝きだす>
<きれいな人は血流がいい。その秘密は「自律神経」にあった。最新の医学データに基づいた誰でも簡単にできる究極のメソッド>
第1章「腸」、第2章「食」、第3章「水」といったベーシックなところから、第8章「体調管理」、第9章「生活習慣」とか、お決まりの第11章「恋愛・人間関係」、第12章「ファッション」といったところも当然あり、第13章「環境・インテリア」、第14章「休日の過ごし方」、第15章「四季の過ごし方」のような具体的な生活習慣まで幅広く、こんなことを習慣にするといいよ、と紹介されています。
ちなみに、「朝ヨガ」「朝禅」は、この本の中でも推奨されていいます。(78ページ)
とっても実用的です。
男性の方々にも充分に参考になるはずです。
もうバブル弾けて以降、服や車にお金をかけて女の子にモテようという人は少なくなっていると思いますが、男性にとっても心身の健康が一番だと思います。
それに、こういう本を読んでおいて、気になる女性にちょっとアドバイスなんてのも立派に「戦術」として、あり、かもしれません。
ま、とにかく一度本屋さんで手に取ってみてください。