「声のワークショップ」とは、どうやったら魅力的な声が出るのかを、理論と実践を通じてひとりひとりが考えていくものです。
本来「ワークショップ」とは「所定の課題についての事前研究の結果を持ち寄って、討議を重ねる形の研修会(広辞苑)」という形式で始まったようですが、現在はセミナー形式のように講師が話すだけでなく、参加者ひとりひとりがその集まりで達成すべき何かを自身でやってみて実感していく、という学び形式になっているような気がします。
フナツのイメージとしては料理教室に近いですね。インストラクターの指示に従って参加者みんなが何かしらやってみる、上手くできたかどうかより、そのやってみたことから参加者は何か気づきを得る、そんなイメージです。
世間にたくさんある「話し方教室」「好感度アップのための話し方」「話し方ひとつで人生を変える」といったセミナーや本と「声のWS」は何が違うの?とよく聞かれます。
そこから目指す目的はそんなに変わりません。ただ、アプローチの仕方が若干違います。
「声のWS」では、まず「良い話し方」の前段階としての「良い声の出し方」の理解と実践に力点が置かれます。話し方教室や話し方を良くするための本でも、ちゃんとしたセミナーや本であれば必ず、良い声を出すことの重要性やプロソディ(韻律)、イントネーションやポーズ(間の取り方)にもふれているはずです。
それを単なる話し方のテクニックとしてとらえるのではなく、実際にトレーニング可能な身体運動として理解し、実践していくアプローチをとるのが「声のWS」だと考えてください。
良い話し方を「文面」で覚えても、いい声とともにできなくては意味がない、いい声を出せるよう練習しましょうと言っても、そのメカニズムがわからないと上達が遅いということですね。
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